SPEC結 爻ノ篇(ネタバレあり) [映画]

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映画好きとしてマラヴィータも悪の法則もスルーってどうなのよ。
そんなツッコミを自分に入れながら観た、SPEC劇場版後編。

ざっくり言ってしまえば全て、皆さんの予想通りです。
予想に反することがあるとすれば、バナナいっけいの早々の退場と
堀北真希の無駄遣い、これに尽きるでしょう。
まあ、なんだ。
あと一ヶ月撮影が遅かったら絶対半沢出してただろ、堤よ。

さて、そんな最終決戦。
気付けば人間vsSPECホルダーの戦いの筈が、
神(向井&優子)vsSPECホルダーの戦いに転じていた。
ちなみにこの時、瀬文はスケキヨと化していた

欲望のままに同じ種族を殺す人間を愚かだと思い、
人間が核爆弾のボタンを押す度にこの世界をリセットしてきたセカイ。
人間の絶望的な側面しか見えないセカイに対し、
自分の仲間は違うと言い返す当麻。
封印していた自分のSPEC=死者を呼び戻す力を使い、
ニノマエ、冷泉、マダム陰やサトリ達の力を借りる。

しかし、人間の所作を億単位で見守って来たセカイにとって、
彼らの抵抗はおよそささやかなものに過ぎなかった。

ニノマエや冷泉達をあっさり“消し”、さらに
自分と同じ存在である筈の潤すら、自分を裏切ったとして
産みの親である里子と一緒に“消し”てしまう。
人間の愛情というものが分からないセカイに対し、
目の前で大切な人間達を“消され”た当麻は強い憤りを覚える。
……ここまでスケキヨ(瀬文)の登場シーンは皆無。

*****
ケイゾクとはテイストが似ていながらも全く別物、としていた本作が
この劇場版を通して改めてその立場を明確化させたこと。
ここに賛同を覚えるか拒否を覚えるかで、
観客の反応はがらりと変わると思う。
特にSPEC開始直後に“『非』常識的な力を持った人々による犯罪”に対して
拒否感を覚えていた人々、それでも
ケイゾクのチームだから多少のケイゾクっぽさを求めて
頑張ってSPECを見てきた人は、きっとこのオチにげんなりすることだと思う。

個人的に何を思ったかって言うと、あれだ。
エヴァ劇場版
破滅する→やり直し→でもまた同じEDを迎える→やり直しっていうパターンは
まさに現在進行中のエヴァ劇場版みたいな感じだが、
大きく違う点としては、当麻はシンジの要素=世界を滅ぼす鍵でありながらも、
『自分』という主体を忘れなかったってことか。
それとも、当麻としての“人生”を送る前の彼女は、
主体性を持たないただの鍵だったんだろうか。
……庵野、この映画観てたら作り辛ぇだろうな。エヴァ次作。[たらーっ(汗)]

全体的には色んな伏線をきれいにまとめていたな、と。
あとほんの一瞬だけれど、
当麻&陽太(ニノマエ)の姉弟っぽい場面があり、満足した。
しかし、瀬文は当初筋肉バカの能面顔だったのが、
当麻と接するようになってよく感情を出すようになりましたな。
オチの瀬文の笑顔に¥1200を支払ったと言っても過言ではございません(キモい)。
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